先日、同じ相模原市内のお客様に、オーダーのサイドボード2台とお厨子を納品してきました。
今回も色んなご縁が重なり、いただいたご注文となりました。
数ヶ月前…私たちの工房に足を運んでいただき、ご夫婦の奥様の手にはご自身で描いたスケッチがありました。お願いされたのは…大きなサイドボードを2台。中に収納したい物も既に決まっていて必要な寸法も細かくご指定いただきました。作りはとにかくシンプルなものがいいとのこと。
そんな打ち合わせを重ねるうちに、話の中で、『終活』という言葉が出ました。私たち世代では聞き慣れない言葉。
いつか迎える最期の時のために少しずつ準備をしたいというお話しでした。
その時に残されたご主人、または奥様に負担をかけないように…次の世代の娘さん達に負担をかけないように。そうして合わせてご注文いただいたのが、ご位牌を納めるためのお厨子でした。
次の代にも使ってもらえるような無垢のサイドボードとご自身のご位牌を納めるお厨子。
そんな大切な場面に、私たちにご依頼いただいたこと…とても嬉しく、いい緊張感を感じた製作期間となりました。
打ち合わせにお伺いした際にはご主人の育てたお野菜をいただいたり、先日も娘さん手作りのケーキをいただいたり…しかもお話しが楽しすぎてすっかり長居してしまう始末^^;本当に素敵なご家族で、私達夫婦は毎回癒されておりました。娘さんご夫婦は私と同じ歳で、家も近いので今後も繋がっていけたらと…(^^)
サイドボード、お厨子ともに納品すると、周りにある建具との色合いも合い、前からそこにあったかのようにぴったり納まりました。お客様にもとても喜んでいただけて、何度も誉めていただけました。本当に嬉しく、２人で何度も『本当に良かった～、一安心しました』を何度もリピート^^;無事納められて、そして喜んでいただき本当に良かったです！直接お客様の反応に出会えるのも、とても大事なこと。また次の製作にむけて沢山の元気をいただきました。
U様、この度は本当にありがとうございました。
チェリー材は年月が経つにつれて、どんどん濃い飴色へと変化していきます。この家具たちがU様と共に味わい深い家具となっていきますように。
※今回の写真はお客様宅で慌ててバタバタと撮ってしまい、何だか曲がったりと変な写真ばかりになってしまいました^^;お厨子の詳細はまた後日掲載したいと思います。
材:サイドボード・チェリー無垢
お厨子・ブラックウォールナット無垢
塗装:オイル仕上げ