今日はリメイクしたチェストをお届けしてきました。
長く長く使われていた婚礼タンス…
お引っ越し先では置く場所がなさそうなのでサイズダウンしたチェストを作れないだろうかとご相談頂きました。
現物を見に行かせて頂くととても状態もよく大事に使われていたのがわかりました。
思い入れのあるものを形が変わっても残していきたいというお気持ち…素敵ですよね。
実際にお預かりして部材が残るように解体していくとどうしても突き板の所などは痛んでいて使えない部分もでてきます。
それでもあの手この手で形にしていくわけですがこういう作業…結構好きだったりします。
最終的な形としては同じ形の3段抽斗のチェストを2台制作。何か元の名残を残したいとあれこれ考えた結果、上段の衣装盆の特徴あるラインをチェストの台輪として残しました。そのラインが浮かないように台輪のチリ・天板に少しだけ面取りの処理をしています。ツマミにはアンティーク風の黒皮鉄のものをお選び頂き、全体的に少し洋家具の雰囲気を持たせたシンプルなチェストになりました。
お客様にもクローゼットの中でお使いの予定が部屋において使いたいととても喜んで頂けて、ゆくゆくは娘たちに…ととても嬉しいご感想を頂けました。
形を変えて…また次の世代にも繋がっていくなんて、作り手としてもとても嬉しく思います。
O様、この度は誠にありがとうございました。
リメイクチェスト
材：桐無垢・突板
サイズ：w900×D400×H545(㎜)
塗装：オイル仕上げ
神奈川にお住まいのO様